カウンセリング・心理療法
こころの相談室 南流山では、カウンセリング・心理療法をご提供しています。
箱庭療法・絵画(描画)療法などもご利用が可能です。
◆カウンセリング・心理療法について
「カウンセリングと心理療法はどう違うのか?」という質問をよく受けます。厳密な定義分けは今のところ存在していません。基本的には同じと考えてよいと私は思っています。「深さが違うのだ」「言語を媒体にするものがカウンセリングだ」などと主張する方もいますが、人の悩みに深い、浅いという問題があるかどうか、私は疑問に思っていますし、それを当人ではない立場で決めることはできないと思います。
一つの相談でも、状況によっては現実的な対応を優先に考える場合がありますし、時間をかけて普段は忘れてしまっている心の深いところを掘り下げるような作業をすることもあります。使えそうな社会資源や役に立つ本をご紹介することもあれば、「最近、なにか夢をみますか?」と心の深い動きを知ろうとすることあります。
カウンセリングと心理療法を併記したのは、「来談される方がどちらをご要望してもお応えできます」という意味です。料金にも変わりはありません。来談される際に、「現実的な選択を」と仰ってもいいですし「夢について知りたい」と伝えてくださって構いません。いずれにせよ、ご自身の生活や人生に向き合うことをお手伝いするという意味で誠意をもって対応させていただきます。
なお、当相談室では、対面(対話)方式の他にも、絵画療法(風景構成法)、箱庭療法などを用いて、こころの問題にアプローチしています。
継続相談のほかに、一回90分の心理コンサルテーションにも応じています。
*次のようなご相談に応じています
*不登校(保護者のご相談にも応じています)
*職場不適応
*抑うつ状態(気分のおちこみ)
*発達の偏り・発達障害(かもしれない)
*休職、休学後の復帰支援
*人間関係のお悩み
*育児・介護のお悩み(育児・介護ストレス・要介護者の理解の援助)
*慢性疾患の療養についての心理的援助
*社会的引きこもり(大人のひきこもり)
*事件、事故によるショックからの回復の援助
*飲酒、買物などの依存
注1)ご相談の内容によっては、医療機関等への相談をお勧めすることがあります。その際にも、ご相談者が納得できる治療 を受けられるまで、援助をさせていただきます。
注2)ご相談したい内容について、現在医療機関を受診されているかたは、主治医にご相談された上で、ご来談ください。
注3)臨床心理士には守秘義務が課せられています。ご相談内容の秘密は厳守いたします。守秘義務につきましては、初回の ご来談時に、ご説明をいたします。
心理利用法等の技法につきまして
◆絵画(描画)療法・箱庭療法
どちらもイメージを利用してこころに働きかける心理療法です。最近は自分でオリジナルのイメージを作り出したり、膨らませたりすることが不得手な方が増えているようです。現代は個人が自分のイメージを働かせる前に、企業や学校などが既製品のイメージを提供してしまいます。例えば、人気の小説が映像化されるのはその例です。イメージが小説(文字情報)だけのときは、一人一人頭の中で想像してた視覚的イメージは違うものでした。しかし、映像化されると、人々は映像で与えられた視覚的イメージ、音声的イメージを借用するようになります。小説を読まずに映像作品を鑑賞する人は多いですが、それはその方が「楽」だからです。しかしそのために、自分自身がイメージを作ったり膨らませたりする機会がどんどん減ってきています。
イメージは私たちが自分のこころの中で情報や概念を操作したり、行動を計画したり、身体を動かしたりするのに必要な媒体です。手を動かし、作品をつくることによって、その人のなかのイメージを動かし活性化させること。そのことによってこころの回復を図るのが絵画療法や箱庭療法の考えかたです。
絵画療法、箱庭療法は、対面によるカウンセリングのなかで適宜導入することができます。治療者から提案することもありますし、相談者が希望することも可能です。ご興味のあるかたは、お気軽にお問合せください。
担当者 加藤陽子(臨床心理士)
東洋英和女学院大学院 人間科学研究科博士後期課程 単位取得退学
元東京都公立中学校スクールカウンセラー
千葉県公立中学校スクールカウンセラー
元精神科クリニックカウンセリングルームカウンセラー